原題:MIRANDA THE GRAET
ミランダはクラウディアのうちの母猫。
クラウディアの母はラビニアは竪琴が得意
父マルクスは元老院の議員
というわけで、時代は古代ローマのローマ
ある日蛮族の攻撃を受け、クラウディア一家は馬車で逃げることになるのだが、ミランダとその娘プンカは取り残される。
街は火事になり、安全な場所へ逃げ込むとそこはコロッセオだった。ミランダは街に取り残された子猫たちをコロッセオに逃げ込ませ、そこにつながれていた雌ライオンの乳を飲ませる。
なにしろミランダが賢くて勇敢でびっくり!
母は強しということなのだろうが、ライオンも犬もスペインの猫もみんな追い払ったり、従わせたり。
子猫を守っていくという使命に燃えている。
しかも、妊婦という身で。
後半クラウディアと再会するものの、ミランダは子猫たちを置いて、クラウディアの家へ戻ることはできない選択をする。
クラウディアと別れてからの今にいたるできごとを歌いあげるところはオペラを思わせる。
「カウェ カネム」=猛犬に注意
「O tempora! O mores!」=「おお、時代よ!おお風習よ!」
キケローが「なんと落ちぶれた時代、なんと自堕落な風習であることか!」とモラルの崩壊した世相を嘆いて見せたときの台詞
(ちなみにキケロのフルネームは、マルクス・トゥッリウス・キケロ)
パルワミランダ~ちいさなミランダ
こんにちは~アウラー
さようなら~ワレー
エレナー・エスティス作
エドワード・アーディゾーニ 絵
津森 優子 訳
https://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/11/9/1156700.html
- 感想投稿日 : 2016年2月23日
- 読了日 : 2016年2月23日
- 本棚登録日 : 2016年2月23日
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