敗戦により満州から子ども三人を連れて引き上げる話。
新京の気象台に勤めていた夫はソ連の捕虜になり、離れ離れになる。
その後、子ども三人を連れ(6歳、3歳、1歳)を連れて壮絶な引き上げの旅を送る。
当時、ていさんは27歳。
この偉業を成し遂げられたのは、少しの運とていさんの気力のなせる技だったにちがいない。どの場面においても生きることへの気迫の強さが感じられる。
こうして生き延びた人々が日本のある時代を支えたのだ。
極限状態の中で、人がどうやって生きていくか、どういう行動をとるか、どのような感情が湧きあがるのか、いずれにしても人間の本性の凄まじさを知る。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2013年3月17日
- 読了日 : 2013年3月17日
- 本棚登録日 : 2013年3月17日
みんなの感想をみる