副題の「コンラート・ローレンツ物語」とあるように、ノーベル賞受賞学者のコンラートの伝記絵本。
子どもの頃から生き物好きのコンラートは医者になるも、やはり動物好きが高じて科学者になり、動物の行動学(特にガン)を研究した。
幼馴染のグレートゥルを妻にした。
『GOOSE MAN: The Story of Konrad Lorenz』
P9ガチョウは、長い年月をかけて野生のガンを家畜化したものです。
P32作者から
コンラート・ローレンツ(1903~1989)は、オーストラリアで生まれました。父はコンラートが医者になることを望みましたが、コンラートは野生の生きものに強い関心をもちました。コンラートは医者になりましたが、やがてその仕事をやめ、大好きであった鳥類の研究をはじめました。ローレンツは、エソロジー(動物行動学)と呼ばれる、動物の行動を観察し研究する学問をはじめた人です。本書でふれた「野生の性質」とは、本能のことです。本能とは、生き物が生まれつきもっていて、学ぶ必要のない行動です。ガンの本能的な行動の中には、飛ぶこと、話すこと、泳ぐこと、求愛行動、それから刷り込みがあります。刷り込みとは、動物が生まれて最初に見たものについていく行動のことです。すりこみについてのコンラート・ローレンツの研究は、1973年にノーベル賞を受賞することにつながりました。個の物語は、ロ^レンツがガンたちに焦点をあて、1934年にはじめた研究にもとづいています。
ガン=雁(がん、かり)(異字:鴈)とは、カモ目カモ科の水鳥の総称。枕詞は「遠つ人」
大きさはカモより大きく、ハクチョウより小さい。
東西で狩猟の対象であったが、日本では急速な減少から保護鳥の対象となった。現在は禁猟。
日本ではマガン、カリガネ、ヒシクイなどが生息し、北海道宮島沼や宮城県伊豆沼などに冬鳥として飛来する。宮城県の県鳥でもある。
家禽はガチョウ(鵞鳥)と呼ばれる。
鴨(かも)=カモ目カモ科の鳥類のうち、雁(カリ)に比べて体が小さく、首があまり長くなく、冬羽(繁殖羽)では雄と雌で色彩が異なるものをいう。カルガモのようにほとんど差がないものもある。分類学上のまとまった群ではない。
- 感想投稿日 : 2014年1月16日
- 読了日 : 2014年1月16日
- 本棚登録日 : 2014年1月16日
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