いのちは のちの いのちへ ―新しい医療のかたち―

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  • アノニマ・スタジオ (2020年7月2日発売)
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3

2020


神性

神性

人間は気高くあれ、

情けぶかくやさしくあれ!

そのことだけが、

我らの知っている

一切のものと

人間とを区別する。

我ら知らずして

ただほのかに感ずる

より高きものに幸あれ!


人間はそのより高きものに似よ

人間の実際の振舞いが

それを信じさせるようであれ。

自然は

無感覚なり。

太陽は

善をも悪をも照らし、

月と星は

罪人にもこの上ない善人にも

同様に光り輝く。

風と溢るる流れと

雷鳴とあられとは

ざわめきつつ進み、

だれ彼となく捕えては、

急ぎ通り過ぎる。

同じように運命も

人々の中に探りの手を入れ、

少年のけがれない

巻き毛を捕えるかと見れば

罪を犯せる

はげ頭をも捕える

永劫不変の

大法則に従い、

我らはみな

我ら生存の

環をまっとうしなければならぬ。

ただ人間だけが

不可能なことをなし得る。

人間は区別し

選びかつ裁く。

人間は瞬間を

永遠なものにすることもできる。





人間だけが、

悪人を罰し

癒し救うことができる。

またすべての感いさまよえる者を、

結びつけ役立たせる。

我らはあがめる

不滅なものたちを。

彼らも人間であって

最上の人間が小さい形で

なし、あるいは欲することを 大きな形でなすかのように。

気高い人間よ、

情けぶかくやさしくあれ!

うまずたゆまず、

257

益あるもの正しきものをつくれ。

そしてかのほのかに感ぜられた

より高きもののひな型ともなれ!

『ゲーテ詩集』(ゲーテ 高橋健二訳 新潮文庫)より

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年9月13日
読了日 : 2021年9月13日
本棚登録日 : 2021年9月13日

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