情景や感情の描写が細やかで綺麗。
短くて軽いのに、胸の奥でじくじくと重く気怠い感情を引き起こす作品達。
個人的には、唐突な終始は印象的な場面だけを切り取っているようでより共感しやすかったり、終わり方もどれもどうとでも転がりそうな脆さがあって良かった。
こってりとした痺れるような甘さも、じわじわ漏れ出すのを噛みしめるしかない苦さも、許せない行動の相手も、脱力しか無い自分も、はっきりしないずるさも、甘えもあーー恋愛には付き物だよなあと。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
短編集
- 感想投稿日 : 2016年9月29日
- 読了日 : 2016年9月29日
- 本棚登録日 : 2016年9月29日
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