わたしは自分の人生をあきらめない
この一文から、講談社の「あらくれ」紹介文が始まります。
主人公の女性が、まさに諦めない無謀とも言える行動力で商魂逞しく生きていこうとする半生の小説です。
紹介文の続きは、
年頃の綺麗な娘であるのに男嫌いで評判のお島は、裁縫や琴の稽古よりも戸外で花圃の世話をするほうが性に合っていた。幼い頃は里子に出され、7歳で裕福な養家に引きとられ18歳になった今、入婿の話に抵抗し、婚礼の当日、新しい生活を夢みて出奔する。庶民の女の生き方を通して日本近代の暗さを追い求めた秋声の、すなわち日本自然主義文学を代表する一作。
1915年新聞小説。だから、長編。
最初の結婚から逃げて、自分で決めた男には裏切られて、家を出る。兄を頼って行った町では、兄に裏切られて、旅館のご主人と懇ろになるが、本妻が戻ってきて、追いやられる。東京に戻って、洋裁店を始めて、そこで、華やかに頑張るが、商売も新しい夫も上手くいかない。
自然主義の写実文学とのことですが、女性が生きていくには大変な時代だったかもしれないが、大変過ぎて読んでも何がなんだか。
嫌われ松子の一生を思い出しました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文学忌
- 感想投稿日 : 2023年11月18日
- 読了日 : 2023年11月18日
- 本棚登録日 : 2023年11月18日
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