八月三十日 山口瞳文学忌
1926.1.19〜1995.8.30 草臥忌 俳号から
作家でエッセイスト。こちらは、過去の四冊のエッセイ集からセレクトされた一冊。
向田邦子さんの文学忌名は、山口瞳さんが考えたとのこと。このエッセイ集前半に、「木槿の花」と題して、追悼9話が収録されている。
向田邦子さんは、少年と少女と中年女性の魅力を持ち、どれだけ周囲から可愛がられていたか、楽しいエピソードや、呆れたエピソードを盛り込みながら書かれています。前年、向田さんの直木賞を推した一人でもあり、亡くなってから、直木賞を取っていなければ、という声も聞こえてきたようです。
向田さんが亡くなった日に ご自宅の庭で木槿の花を見つけ、その日のうちに文学忌名を考えたとか。
後半は、野球系のエッセイや、将棋、競馬、と幅広い。同業者も時折取り上げていて、懐かしい名前もあり面白いだけでなく、人生の後半の哀愁もありました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学忌
- 感想投稿日 : 2023年8月29日
- 読了日 : 2023年8月29日
- 本棚登録日 : 2023年8月29日
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