男女の、そして女友達の妄執を描き切る長編とある
妄執とは、心の迷いによって、ある特定の考えに執着する状態
「恋」の章で 美貌の女子大生・蘭花が、将来を嘱望される指揮者・星近の盲目的に恋に堕ちていく状況を描く
彼女にとって理想の大人だった男は、恩師の妻との不倫を続け、そこ代償に音楽家として社会人としても崩れていく
「友情」の章で、蘭花の友人、瑠利絵の視点から、彼らの恋の歳月を描く
美貌に無自覚な蘭花と 自身の醜貌を強く認識する瑠利絵
二人は対極でありながら、同性との関わり方が似通っている
瑠利絵は、蘭花の一番の友人であることに固執していく
崩れ堕ちた男と別れられない妄執
友人の為の言動は、彼女の執着
彼女達の共通の友人、美波が、彼女らの間を生き来する
そして 女子として賢く狡猾な彼女を妄執する彼女達の対極のように、印象づける
人生を乗り切るしなやかさも必要ですね
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2024年7月14日
- 読了日 : 2024年7月14日
- 本棚登録日 : 2024年7月14日
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コメント 9件
1Q84O1さんのコメント
2024/07/15
おびのりさんのコメント
2024/07/15
bmakiさんのコメント
2024/07/15
bmakiさんのコメント
2024/07/15
おびのりさんのコメント
2024/07/15
1Q84O1さんのコメント
2024/07/16
おびのりさんのコメント
2024/07/16
1Q84O1さんのコメント
2024/07/16
おびのりさんのコメント
2024/07/16