蜩ノ記 (祥伝社文庫)

  • 祥伝社 (2013年11月8日発売)
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元郡奉行秋谷は、前藩主側室との密通を疑われ、10年後の切腹と三浦家家譜編纂を命じられる。妻子らと共に、幽閉の身となる。秋谷は、無実であるにも関わらず、罪を受け入れて編纂に真摯に取り組んでいく。最期の日に向けて覚悟の日々を暮らす。その生き様を追う物語です。彼の生き方は、周囲の人々にも影響を与えていく。
主人公が覚悟した生き方なので、幾つかの事件は起こるけれども、物語は静か。その静寂な感じが、秋谷の息子の父親を踏襲した様な行動への感動や、息子の友人の命をかけて家族を守る感傷を深めるかと思う。
ストーリーのスパイス的な、側室との密通事件の裏側の事情が残念ですがわかりにくいかなと。
殿様達が側室を何人も作って世継ぎのことばかり考えるから、下々が苦労するのね。
歴史を振り返り、現在に呼応する組織や人事に心馳せてはいかがかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 直木賞
感想投稿日 : 2023年5月8日
読了日 : 2023年5月8日
本棚登録日 : 2023年5月8日

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コメント 5件

土瓶さんのコメント
2023/05/08

武士道とは……という話しなんでしょうね。う~ん。

おびのりさんのコメント
2023/05/08

武士道なのかな。何かまた違うような。

aoi-soraさんのコメント
2023/05/08

みんなにオススメされてる本!
いつか読まねば

みんみんさんのコメント
2023/05/09

土瓶さん死んだらあかん!ってレビューしてたもんね〜良く覚えてる_φ(・_・

おびのりさんのコメント
2023/05/09

おはよーございます。
土瓶さん、☆2だったような。ひまわり師匠☆4だったかな。
良いんですよ。ただ、こういうストーリーの様式美みたいなものに全て当てはまちゃってるから、ラストはどうなるかわかりながら読んでしまうんですよね。そこが、安定感かな。

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