小さな宝石箱に、ひとつずつ大事にしまっておきたいような恋の記憶。
柔らかい関西弁で綴られた、甘くてほろ苦い12編の短編集。
全部読んでしまうのがもったいないくらいだった。
ここに出てくる男性に、私も同じように恋をしたような気持ちになって、こまやかな描写に心が震えてしまった。
出てくる女性も、とても可愛らしくて、優しい。
70年代の20代後半くらいの女性を主人公にしたものだけれど、どのお話も、今読んでも共感できるものばかりだった。
振り返る余裕ができた今だからこそ、そう感じるのかなとも思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
田辺聖子
- 感想投稿日 : 2022年1月3日
- 読了日 : 2022年1月3日
- 本棚登録日 : 2022年1月3日
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