Gone Girl: A Novel

著者 :
  • Crown (2012年11月8日発売)
3.82
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本棚登録 : 57
感想 : 8
4

Audible。 ナレーターはJulia WhelanとKirby Heyborne。

フィンチャーの映画版は公開時に見ているので、「仕掛け」は知っているだけに、読むかどうか正直迷ったのだけど、最近ネットで「なぜエイミーに思わず共感してしまうのか?」論を見かけたりしてふと思い出し、程よく忘れているんじゃないかなと思って読んだ。

とはいえもちろん印象的なプロットは覚えているし、正直最初はエイミー役のロザムンド・パイクの印象が強く、Audibleで最も信頼しているナレーターの一人であるJulia Whelanながら声の演技に違和感があった。
小説の方が映画では削られたディテールがあったりニックの一人称語りがあるので映画よりはニックに共感できる(瞬間もある)のも面白かった。

主役二人とも全然likableではないのだけど、こんなやつどうでもいいわとは思わせないぎりぎりの興味深さと、心理ミステリというジャンルもあってぎりぎり信じられるリアリティラインを保っているのが見事だし、最近読んだいろいろ詰めが甘いページターナーとは格が違いました。これをあの映画用の脚本に書き換えたのもすごいし、著者の書き手としての力量がうかがわれます。

エイミーとは絶対に友達になれないしなりたくないんだけど、有名なクールガールの下りではやっぱり膝を打ってしまうし、ニックは勝手な男だけど、よりミソジニスティックなお父さんのようになりたくないと思うがゆえの自分を客観視する視線があったりして見捨てずに最後まで読めるし、キャラクターが一面的ではないのが魅力的でした。

映画を見たときにも思ったけど、結婚している人が読んだら印象が違うんでしょうね。

★3.8くらい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 北米
感想投稿日 : 2021年2月2日
読了日 : 2021年2月2日
本棚登録日 : 2021年2月1日

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