Nothing to Envy: Ordinary Lives in North Korea

  • Random House (2010年9月21日発売)
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感想 : 3
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ロサンジェルス・タイムズの特派員が脱北者に行ったインタビューの中から、6人に焦点を当て、つづったドキュメンタリー。それぞれの人生の中から北朝鮮の市民の実態が浮かび上がる。

最初のつかみから、驚かされた。電気のほとんど付いていない北朝鮮の衛星写真。そして、その暗闇の中でゆっくりと愛をはぐくんだ青年と少女。国家を信じて疑わなかった主婦。そして反抗的な長女。医療現場で働く女性。裕福な家庭に生まれながら、盗みを働くことになる少年。

何がいけないのか。私たちがニュースで見る北朝鮮は、拉致を行った「敵国」といってもいいほど。しかし、そこで生きている人はそれぞれ必死で生きているのだ。バックグラウンドが大きくものをいう社会。信じられないがそれが現実に存在し、人一人のちからではどうしようもないことがある。逃げるしかないのか。

考えは人それぞれだし、国それぞれ。ただ、純粋な人が餓死していく国家はおかしい。せめて北朝鮮の人が人間的な暮らしができる世の中になることを望む。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2011年5月22日
読了日 : 2011年5月22日
本棚登録日 : 2011年5月22日

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