スマホを教室に持ち込んだ学生と外に置いた学生では後者の方がテストの成績が有意によかったって驚きじゃない!? 実際のスクリーンタイムだけじゃなく所持していることそのものに注意が払われてスマホにエネルギー奪われてるなど、なんとなくもっていたスマホの害悪イメージに科学的根拠ばんばん突きつけられて感動した。ちょうど自分がSNSをやめたタイミングだったのでその方が心身にいいのも実感があり、説得力感じました。親としても教育者としても、スマホタブレットほどほどにとふんわり言うのではなく、歴史的な脳科学的な観点から恐ろしさを語れる視点もらいました。アプリのリロードにあえて時間かけてるとか報酬系支配してくる開発側も怖〜。
 良書との出逢いくれたオトラジありがとう!

2024年5月22日

読書状況 読み終わった [2024年5月22日]

 ある種、石井光太さんの集大成のような一冊。彼が長年書き続けてきた貧困にまつわるルポを、未来を担う子どもたちに向けてわかりやすくぎゅっと濃縮させて編み直している。語り口がやさしくてとても読みやすかった。理想論に留まらず必ず実例を挙げるので説得力もあり、格差という世界的にも歴史的にも大きく難しい問題を自分ごととして切実に感じることができる。高学年〜中学生くらいから読めると思います。もちろん大人にとっても世界の一員として身につまされる良書。石井光太さんの書き手としての使命感を受け、さて私には何ができるんだろうと立ち止まる。

2024年5月19日

読書状況 読み終わった [2024年5月19日]

 何か買いたいけど目ぼしい本がなかった日、石田衣良の書き出しが読みやすそうだったのでなんとなく購入。そもそも石田衣良を信頼して長い私です。この手のアンソロジーあまり読まないから珍しい買い物でした。石田衣良『出発』読みやすく、小さな感動とカタルシスがあり◯。
 恩田陸『私と踊って』今出てるバレエ長編の源泉みたいなのかな。幻想感はあまり合わず。昔から恩田陸はいまいち合わない。川上未映子『アイスクリーム熱』は再読。紺のパーカーとか赤いセーターとか色がよかった。津村記久子『給水塔と亀』途中まで主人公女だと思ってたので混乱。何も起こらない、疲れてたら沁みる話。
 松田青子『愛してた』匂いのわからない主人公、からのまさかのソフトオカルトファンタジー。奇想天外な設定なのに驚くほどあっさりしてて文章も読みやすくそれでいてこのタイトル。好きです!こういう出逢いがあるからアンソロジーはいい!
 宮部みゆき『決して見えない』夢オチかよ〜と思ったけど夢オチで正しいのだった。少し背筋が寒くなる話。森絵都『太陽』ところで森絵都を読んだのは何年振りだろう? コロナ禍短編。森浩美『父の背中で見た花火』娘出されると否応なく泣いちゃうからそこは切なかったけどまぁ平凡なほっこり話。
 総、松田青子さんに逢えてよかった!

2024年5月15日

読書状況 読み終わった [2024年5月15日]

 終盤「本当の自分を見てほしい」という普遍的なテーマに思いがけず行きつき、震えちゃった。グルヌイユというサイコパスの一生にまつわる話だけど社会への不適応を感じるすべての人が共感できる気もしたな。彼は嗅覚が異端だったけど、領域や程度こそ違えどそういう不適応感って私たちにもある気がするから。他者とのちがい。弱みにも強みにもなるもの。彼、26人殺しても死刑を免れるような魔法が使えるんですよ。香水は魔法で、魔法使いは孤独だった。
 そう、天才的に嗅覚が秀でた天才の、嗅覚しか持ちえなかった貧しくて孤独な天才の、天才の孤独の話でした。そう思うと私は共感してたわけではないんだろう。でもとても切なく感じた理由は、彼の、人間って単純で愚かだよな、いい匂いにイチコロにされて悪臭に顔を歪めて、見すぼらしく汚い自分は赤ん坊のときから疎まれ蔑まれ、美少女のエキスから精製した香水つけたら神様よりも崇められて、くだらない、なんて世界はくだらないんだろうっていう、そんな諦念、怒り、寂しさが普遍的だったからなんだと思う。
 18世紀のフランスを孤独に彷徨うグルヌイユを体現したみたいなまどろっこしい文章もだんだん癖になった。匂いは呼吸の兄弟である、というあたりの文が本作のテーマをまとめている感じで印象的だった。いやまじで280ページくらいから段違いに面白くなって、ターゲット処女をめぐるパパとの攻防、処刑での乱痴気、あとはラストシーン、まじで前半のだるだるはなんだったのってくらい駆け上がったので驚いたし挫折しなくてよかったなぁ。ラスト、鳥肌立ったもん。愛されたかった。罰されたかった。ぜんぶ叶えたような、もっと穏やかな道はなかったのかと願わずにはいられないような、神々しいカニバリズムラストなんですけど、グルヌイユにとって観念って無意味なので、そう考えると、物理的に市井の人々の体に取り込まれたということはやっと本当の自分を受け入れてもらえたということにもなるのかもしれない。このあたり語りたいことたくさんあります。本当に終盤の深み……。
 そんな、象徴的な、深読みできる物語でした。面白かった! 映画の出来はさらにいいらしいから原作の記憶が新しいうちに見たいです。

2024年5月12日

読書状況 読み終わった [2024年5月12日]

 絵本版星新一と言ったら失礼かもだけどそんな感じでした。古典SF。私は好きな話。おなかがすくとなにもわからなくなっちゃうあおむしくん。ともだちの制止にもかかわらずまわりのなにもかもをたべつくして最後にはそのともだちまでたべてしまうあおむしくん。あおむしくんとともだちは最後までわかりあえなかった。
 産業がもりもり発達した時代の、環境問題への提示をはらんでいる。年長の長男は気に入って何度も読んでいます。小2の長女は不気味で悲しいこの話があまり好きじゃない。
 これを書きながら思ったけど、のみこまれた先、あおむしくんのおなかのなかにも日常が続いていたという終わりは、文明が発達することは破壊や決別を伴うけれど終焉ではないということのたとえなのかな。のみこまれたママもパパもまちもともだちも、見た目には何も変わらない日常がある。きっとしばらくしたらみんなあのたべられたときの衝撃は忘れる。あおむしくんはずっとひとりぼっち。それでも今日はあおむしくんのなかにあるから、空は今日もこんなにあおい。

2024年3月30日

読書状況 読み終わった [2024年3月30日]

しろみ先生の詩や『良いおっぱい〜』で感じたエグみみたいのがこの本は全然なく、三人の娘、主にカノコちゃんサラ子ちゃんの混沌思春期とそれに向き合う様がユーモラスに柔らかく入ってきてすごく読みやすかった。でもしんどかった。カノコちゃんの爆発的な感じ(摂食障害)もサラ子ちゃんの爆発的な感じ(自傷、引きこもり)も向き合う母の記録もしっかりしんどくて。でも戻るけどあっけらかんともしててあけすけで正直でちょっと古風だけど固くない感じね、心地よかった。文章のリズムも好きでした。総じてしろみ先生がさらに好きになったのは違いないのでもう少し年齢追いついたら『閉経期』読むぞと今から楽しみにしてます。紹介されてた『ビリー・ジョーの大地』(だっけ?)と映画『シャイン』もチェックしたい!

2024年3月7日

読書状況 読み終わった [2024年3月7日]

男どもがクズすぎてというか女たちが理想と夢を押し付けられすぎてイラッイラしちゃった。時代と監督の好みなんですかねぇ。原作のエッセンスは京マチ子が全部背負わされてる感じなの? 最後幻覚にキマってる男主人公がとっくに死んでる奥さんのとこ帰ってきて、とっくに死んでる奥さんが朝日のなかで着物繕ってるシーン、あそこの陽の差し方がモノクロながらとても美しくてハイライトなんだろなと思うけどってことはやっぱ女は男にどんだけ振り回されても健気についてくのが美しいというテーゼかざしてるんじゃん? もー胸糞です! でも最後まで見ちゃったからなー。いつか上田秋成も読みます。これが二次創作としてどんなもんなのか図ってやりたい。とりあえずまじで男の夢やプライドにきちんと振り回されてあげる女子どもたち哀れすぎてグギギギ

2024年2月27日

読書状況 観終わった [2024年2月27日]

『家族は永遠に続くものでも、何があっても守られるべきものでもないと思います。それに参加する者が、互いに誠実であるときだけ持続できるものです。』を噛み締め、『わたしにとって子育ては、自分に愛する能力があると子どもたちに教えてもらったことです。』で泣きました。
後書きにあったように質問文が短いのがとても残念……新聞だから仕方ないんでしょうが。解説が伊藤比呂美でうれしかった!

2024年2月26日

読書状況 読み終わった [2024年2月26日]

 圧倒的な恐怖にまみれたかったんですよね! 『黒い家』といえば現代ジャパンホラーの最高峰というドデカい期待の下に読み始めたのがよくなかったかも。正直前半は物足りなくて、ここまで溜めたら相当デカい波が来ると構えていたので後半もどこか物足りなく……。たぶん時代のせいもある。サイコパスの存在がまだ目新しかった二十年前に出会うべき作品だった。2024年現在においては結構擦り倒されてるタイプのシリアルキラーだったから……私『冷たい熱帯魚』とか観ちゃってるし。
 でも黒い家での救出劇からエレベーター絡みの最終決戦はアドレナリン出まくってぐんぐん読んじゃいましたね。おばちゃんが京都でハモ切り包丁ってのも好きな設定。寧ろハモ切り包丁持たせたかったから京都にしたのか? エンタメとして面白かったは面白かった。『青い炎』みたいな残る感じはないけど保険×犯罪ってのは社会派的な一面もあり勉強にもなりました。

2024年2月2日

読書状況 読み終わった [2024年2月2日]

 読み終わったばかりでまだ纏まらない感想を言うと、自分のものすごく個人的な、普段は奥に押しこんで思い出しもしない記憶をそれこそ主人公の花ちゃんのようにひきずりだされて参ってます。花の、金が絡むと豹変するところ、蘭と桃子はなんもわかってないとモラハラパワハラで家のルールを守らせるところなんか既視感でもう二度と読みたくないな。だからこの本の内容は一生忘れないと思う。
 あとはまず『黄色い家』ってタイトルがあまりにウメエなって読みながら何度も思いました。『黄色』にかけられた金、幸福のイメージ、そして黄美子さん、実際に作中で黄色く塗られる家の壁、オムライスにケチャップかけて黄色を壊すみたいな描写とかいろんなとこでイメージが散りばめられていて、『家』もマジのHOUSEとあとは日本人的なイエ、家族制度、裏世界での親兄弟みたいなもの、大きな意味での居場所(ホーム)……とにかくタイトルが素敵。読めば読むほどタイトルを噛み締め、『黄色い家』というシンプルな言葉への解像度がめちゃくちゃ上がっていくのが楽しくも恐ろしくもあった。
 内容については、大人が大人として子どもに接する罪、みたいなものについて考えてしまったな。現在35の私は大人子供の分類でいえば黄美子さん、映水さん、ヴィヴさん、花の母親、いろんな大人たちの側に立つわけで、なんも正解わからないのに子どもに頼られて、頼りになりそうなふうに思われて、思わせて、そりゃ悪意なんかないけど子育ても教育も洗脳みたいなもんなんだよな……とか。生きてるだけでママ大好きとか、仕事でも子どもに慕われて、騙してる部分って絶対あって、でも子どもって私を好きならこっちのこと悪く言わない。花が黄美子に依存(でいいと思う)しちゃうのってあの冷蔵庫に食糧ぱんぱんに詰められてた記憶がキーになって何度か出てきたけど、私が親として子どもにしてることも突き詰めれば同じなんだよね。体でも心でも、飢えや渇きを満たしてもらった経験ってどうしようもなくポジティブな心象となって、あったかくてあったか〜い楔を心の真ん中に突き立てちゃうんだろうな。愛着の形成、怖い。この怖さを怖がる感覚をきちんともって子育てしていかなきゃと、こういう視点をくれる物語ははじめてだったから読んでよかったです。
 他にも思い出したら追記する。とりあえず読者ハガキ書かなきゃ!

2023年3月11日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2023年3月11日]

生命式、素敵な素材、素晴らしい食卓、夏の夜の口付け、二人家族、大きな星の時間、ポチ、魔法のからだ、かぜのこいびと、パズル、街を食べる、孵化。+朝吹真理子さんの解説。
頭の柔らかい、自由な物語ばかりだった。既存の価値観をひっくり返す設定、でも私たちに馴染みのある価値観の側にちゃんと軸があるので倫理観揺さぶられちゃう。SFちっくな純文学。
腹抱えて笑ったのは『素晴らしい食卓』、萌え倒したのは『かぜのこいびと』『夏の夜の口付け』です。いやでも『生命式』の未来、来てもおかしくないよなー。

2023年3月4日

読書状況 読み終わった [2023年3月4日]

動く画で見てーえ! もう一回! この原作再履修を踏まえてもう一回ザファりに行きたい! 五人の中でいちばん回想のなかった宮城リョータのヘビーでウェットな回想をまじえてもう一度噛み締めたいです、山王戦

2023年2月20日

読書状況 読み終わった [2023年2月20日]

ぜったいしないでほしい失敗を選りすぐってしていくジョージ、いつもわたしを試してくれるよね。でもクリームを犬に舐めさせたのは名案。

2023年2月17日

読書状況 読み終わった [2023年2月17日]

こんなに誰かに期待されるのは初めてだったから→ヤマオーはオレが倒す! の流れ見てると本当にこれは花道の成長物語だし、て思うとこれをあそこまでリョータにフォーカスさせたザファの脚本はすごい。逆を言えば、そりゃ試合ぶつ切りにしてエピソードぶっこまざるを得ないわ……

2023年2月12日

読書状況 読み終わった [2023年2月12日]

子どもに読み聞かせながら、後半声をつまらせてしまった……物語のリズムが読み聞かせのスローなリズムと合うのだろうな。『ほんもの』になることって社会的に認められることじゃないんだよな。あなたにとっての『ほんもの』であればいい、私にとってあなたが世界なんだもん。大人になって読むと、投影させてしまうものが色々ありました。

2023年2月12日

読書状況 読み終わった [2023年2月12日]

 原作の沢北、めちゃくちゃかわいいピョン……? となった。ちゃんと泣き虫なんじゃん……このかわいさを踏まえてもっかいザファ噛みたいよう。

2023年2月5日

読書状況 読み終わった [2023年2月5日]

 野崎も真琴も琴子もまた会いたい〜終わってほしくない〜と思ったらシリーズ化しているようで嬉しい……怖がりの私がホラーに魅せられる日が来るとは思わなかった。ていうか思っていたよりミステリだった。正直第三部でミステリ調になりぼぎわんの正体を探っていくあたりでは正体が明確になっていくことにより怖さが半減し冷めたんだけど、ラストの対決が、琴子がかっこよすぎて燃えたわよね。ラストシーンがホラーの定型で恐怖の余韻も残り、私ホラー読み切ったぞという満足感でいっぱい。

2023年2月1日

読書状況 読み終わった [2023年2月1日]

花道の課題探しに一肌脱ぐミチィ、よかった……そんなミチィに胸震わせている赤木もよかった。そのあと一肌脱ぐ木暮先輩もよかった。

2023年1月22日

読書状況 読み終わった [2023年1月22日]
読書状況 読み終わった [2023年1月22日]
読書状況 読み終わった [2023年1月22日]

「思ったよりグロテスクじゃなかったな」という感想を、瞬間でもいだいた自分がショックだった。思ったよりというのは表紙のこのイラストや帯の煽りから想像していたよりという意味だけど、それでも書かれているのは被害者がレイプされた話であるし、でも抵抗して殴られたりする場面がなかったからなのか、とにかくページ終盤に入ってから「このまま終わるのか。もっとショッキングだと思った」と感じてしまった私がいた。私のこの感覚が、まさにセクハラ問題の恐ろしいところなんだろうと思う。そんな程度? という態度は被害者をさらに傷つけるはず。告発者のぎりぎりの勇気を踏みにじる、あまりにも想像力に欠けた感覚。そういう、自分の偏見とか想像力の浅さを感じることができたので、この本を読んでよかったです。
 内容のことで言うと、ちょっと偉そうになるけど、加害者・月島光一(天才的な編集者、小説講座の講師)の書き方がやや偏向的で、それは作者の意図なのかもしれないけどもっと凡才な人の加害も描いてほしかったなと思った。もう一人の林田も才ある俳人で、両者ともパワハラ的な側面も入ってくるので、ていうかあの遼子さんのエピソードはなんで入ってんのかよくわからなかった……月島の娘のエピソードみたいな(妊娠したの? とか)ああいう、もっと身近にゴロゴロ転がっているセクハラのエグさももっと読みたかったな。まぁこれは私の好みの問題! 全体通しては、小荒間洋子のエピソードとキャラクターが好ましくて心に残った。
 あと内容とは別のところで表紙イラストが好きなので描いた方のお名前が知りたい。『かか』の表紙(好き)とタッチが似ているけど同じ方でしょうか? どうかな。

2023年1月22日

読書状況 読み終わった [2023年1月22日]

vs海南大附属、流川がノってる巻。学生スポーツってこういうムラがたまらんのよなー! このノリノリ自己中ルカワが折られるとこ見たいよね、わかるわかる。海南は牧〜! 12巻の宮益への信頼ムーブもすごく震えたけど、13巻終盤清田への「できるよな?」もよかった……いいリーダーだ。
しかしな、赤木の捻挫のくだり。映画でも桜木の背中の件物議になってたけど、やっぱ令和の感覚ではこのへん受け付けられない……怪我を押して選手生命懸けて出場させる、特攻隊精神みたいなやつホントに害悪だと思う。対子どもにはまじでだめ。

2023年1月21日

読書状況 読み終わった [2023年1月21日]

み、宮益……こんなに胸が震えるキャラがいたんだね。子どもの頃は読み飛ばしてしまっていたなぁ。「海南のユニフォームをとった男だぞ」と牧に言われる誇らしさ……チームメイトを誇らしく思っている描写はいいわよね……リョータが三井を誇っているシーンも……よき……

2023年1月19日

読書状況 読み終わった [2023年1月19日]
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