尊敬している彼が芸能界を引退してすぐに
彼の著書をインターネットで大量に購入した。
その中の一冊。
5年前に書かれた東国原との共著。
その殆どが対談形式の本だ。
「ニッポンを繁盛させる方法」というタイトルが掲げられているように
ニッポンは今、シャッターが閉まりきった商店街のようだ。
これは5年経った今でも変わらない。
だから今読んでも全く色褪せていない。
寧ろ彼の鋭い先見の目を感じられずにはいられなくなる面白さがある。
彼らが語る地域を元気にしてニッポンを元気に、というスローガンは
先の大震災によって今の日本国民の胸に熱くあるものではないだろうか。
彼らはそれを5年前から孤独に叫び続けていたのだ。
最後の文面に次のようなことが書かれていた。
“俺は侍ではなく、商人やから。”
『The Last Samurai』を映画館で見た次の日、
おばあちゃんにうちの祖先は侍だったかどうかを聞いたことを思い出した。
私の祖先は商人だった。
彼にシンパシーしていたのはここに起因していたのか。
私も彼も商人だったのだ。
ニッポンの将来を考えるのが何も政治的視点だけではない。
商人としてのノウハウが活かされるシーンは沢山ある。
インテリア業界もまた、水商売と同じと言われている。
私が専門とするフィールドもまた、商人が生きる場所なのだ。
商人的な思考。
儲ける為には何をするか。
真剣に考えなければならない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
啓発
- 感想投稿日 : 2012年3月29日
- 読了日 : 2012年3月28日
- 本棚登録日 : 2012年3月28日
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