作者を投影させた北町貫多を主人公とした私小説2篇収録。芥川賞受賞作である表題作よりも、「ジャラ銭かぞえた(小銭をかぞえる)」や「疒の歌(廃疾かかえて)」などのエピソードや黒井千次氏(もしくは池澤夏樹氏、または両方かも)を“芥川選考委員の乞食根性の老人”と扱き下ろす様が描かれる「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」のほうが面白かったかな。 ―― http://bookmeter.com/cmt/23457815
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カテゴリ:
新潮文庫の100冊 2024
- 感想投稿日 : 2015年7月13日
- 読了日 : 2012年11月4日
- 本棚登録日 : 2012年11月4日
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