★3.5
シリーズ1作目が手に入らず、2作目からのデビュー。でも2作目からでも困ること無く読み進められた。
面白いかと問われれば飽きずに読めて面白いのだけれど、どこか取って付けたような感じがする。すべてのピースを無理矢理綺麗に嵌め込んだ印象があるからかもしれない。
限られた空間での事件は被害者も加害者も限定され、ある程度予想がついたことも多い。が、その予想の上を行く容赦ない描きっぷりとグロテスクな真相には少々引き気味。
ある人がある人物を守ろうとするのだが、諸悪の根源プラス現在進行形でも裏切り続けているくせに全部中途半端な有り様。結局どうしたかったのか。
衝撃のエンディングで次作は読んでしまうだろうけど、例の相手に立ち向かって勝利できる主人公とは思えない。精神的にも身体的にも弱々しいので、失うものが何一つない壊れた相手(しかもかなりの怪力…)には分が悪すぎるのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
英国ミステリ
- 感想投稿日 : 2016年6月8日
- 読了日 : 2016年6月8日
- 本棚登録日 : 2016年5月7日
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