「希望格差」を超えて 新平等社会 (文春文庫)

3.59
  • (4)
  • (7)
  • (9)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 92
レビュー : 13
著者 :
千鳥さんさん  未設定  未設定

「婚活」や「パラサイトシングル」といった流行の言葉を作り出した山田昌弘さんの本で、彼の討論会の前に読んだ本。今の世は希望格差に満ちているという主張は鋭くまた直観的であった。社会学者ということもあって、計量経済学を学んでいる自分にとっては、統計の取り方の厳密性に関してはやや疑問が残るところであったし、希望格差の原因をある一定の進路が享受する利益が狭まったというとしている。しかし、そもそも希望あるいはそれのもととなる利益のパイが小さくなっていることや、経済的利益(≒金)が絶対的な善であるという価値観が若者にとって、け入れなれなくなっていることなどが、希望を持てない一つの原因なのではないかと個人的には思っている。このん点関しては、筆者も自分も推測の域をでない。いずれにしろ、良くも悪くも「希望」という曖昧な概念を必死に捉えようとし、分析しようとしたこの本はチャレンジングであるし、また希望格差に対してするどく提言をしているところはこれからの自分にとっては是非、批判的に受け止めていきたいところである。

レビュー投稿日
2011年8月11日
本棚登録日
2011年8月11日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『「希望格差」を超えて 新平等社会 (文春...』のレビューをもっとみる

『「希望格差」を超えて 新平等社会 (文春文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする