免許証も健康保険証すらも無く途方に暮れていた19歳の百瀬は、なけなしの金をスリに狙われたところを早乙女という男に助けられ、いわゆる駆け込み寺となっている瑞峯寺を紹介される。そしてそこでおよそ僧には似つかわしくない徳丸和尚に出会う。徳丸の行動はめちゃくちゃで、先代を恨んで寺をつぶすためにいるのではないかと噂されていた。寺での生活に徐々に慣れていく百瀬だったが、ある日、秘密にしている自身の特殊能力(共感能力)で徳丸からは何も聞こえてこないことに気づき、徳丸にサイコパスの可能性があることに恐怖を覚える。巷では雨の日に傘を使った殺人事件が連続して発生しており、徳丸が無関係には思えない状況があった。
おもしろかった!主人公の特殊能力や、隠された秘密をうまく生かしたストーリーでぐいぐい引き込まれたし、そして何より、キャラがとてもしっかりしているので最後には愛おしさすら感じてしまった。徳丸ー!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文芸本(日本)長編
- 感想投稿日 : 2017年12月18日
- 読了日 : 2017年12月13日
- 本棚登録日 : 2017年12月18日
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