水無川 (集英社文庫)

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本棚登録 : 68
レビュー : 13
著者 :
Chieさん 文芸本(日本)長編   読み終わった 

 以前小学校の教諭をしていた真壁は自分の担任していた子供が家で親に虐待に合っているのを気づいていながら救うことができなかった。各方面から責められた真壁は教師を辞め、今はノンフィクションライターをしながら塾のアルバイトで食いつないでいた。川島夏美はそんな真壁に寄り添ってくれていたが、夏美もまた、自分の子供を虐待してしまった末に施設に預け、引き取りたいと思いながらもどうしてもイラついてしまう自分に困り果てていた。お互いの傷を舐めあうように生きてきた2人。しかし夏美は最近、隣に住む野口という底知れぬ闇を抱えていそうな雰囲気の男に惹かれていくようだった。気になった真壁は野口の過去を調べ始める。

 自分の愛する人が復讐を企てていると知ったらどうするか。しかも相手はどうしようもない悪で、愛する人はもう病気で先がなく、復讐するためだけに10年以上も生きてきた。もちろん止めなければいけないのだろうが、知らないふりをするだけならばそうしてしまいそうな気もする。考えさせられるものはあったが、物語自体はかなり古い2時間ドラマのよう。虐待していた子供との関係復活があまりにも安易なような。

レビュー投稿日
2013年12月30日
読了日
2013年12月27日
本棚登録日
2013年12月30日
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