26歳の工業デザイナーが老人に変装し、老人の気持ちになって生活していく中で、様々な発見をしていくというお話。
変装に伴う肌荒れや、みじめな扱いを受けることもある筆者が、老人に変装し続ける理由とは?
老人の格好でいて、若者に襲われた筆者は身体、心ともに傷を負うが、その地域の老人の気持ちを本当の意味で理解できた、という。
賃金をもらっているわけではないのに、あえて辛い環境に身を置く筆者の姿を目の当たりにして、私も仕事への考え方をあらためた。自分の目的や夢のためにはどんな辛いことも乗り越えられる強い心を持ちたい。
さらには、1988年に著者がこの作品を書いた時点で高齢化社会への歩みが始まっており、著者もこのままでは衰退してしまうと示唆している。市場も高齢者に視点を当てたものにすべきで、ものづくりの根本から見直すことを提起している。
私もこれからもしものづくりができるなら、こういった物事の根本から見て、先見の明を持って取り組んでいきたい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年6月21日
- 読了日 : 2014年7月9日
- 本棚登録日 : 2014年6月21日
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