ヤマネコ号の冒険(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)

  • 岩波書店 (2012年5月17日発売)
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本棚登録 : 81
感想 : 5

前作までと違って本格的に海に乗り出し、宝探し…とはいえ、冒頭出てくる船乗りの名前が『ツバメの谷』でティティが生み出したキャラクター、ピーター・ダック。
ということで、ほんものの冒険ではない(らしい)。けれど、冒険前半のリアリティはすごい。『宝島』は時代背景とかで、やはりどこかお子様向けのにおいがするけれど、こちらは容赦なく細部にわたる船の描写があって、大人にも歯ごたえしっかり。ここで挫折する人もいるかもしれないけれど、お好きな人にはたまらない。
個人的には
1)勇者ナンシーが実は船酔い体質(ネルソン提督、ホーンブロワー以来のお約束)
2)ピーター・ダックの前歴がサーモピレー号(作中ではテルモピュライ号)の乗組員だった
あたりでうけました。
さあ、後半は…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現代
感想投稿日 : 2013年8月22日
読了日 : -
本棚登録日 : 2013年8月22日

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