ぬるい眠り (新潮文庫)

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本棚登録 : 4446
レビュー : 500
著者 :
ちいこさん 小説   未設定

「嫉妬にしばられてがんじがらめになるのは自分なのだ。」
「人間はみんな、そこに向かって生きているわけだから」

そこ、は想像に難くないとは思う。
この「ぬるい眠り」のいくつかある短篇の中でも「清水夫妻」に衝撃を受けた。

私は知っている人でも知らない人でも、誰かが死んだということがすごく悲しくて。
まだ20歳前半なのに、お葬式に行く回数が多くて。

誰かが死ぬのはいやだ、と思ってしまう。
朝のニュースや何かに敏感で、通勤電車の中で泣けてきてしまう。
子どもだなぁ、ガキだなぁと思うけど、止められないんだ。
大事な人を何人も亡くしたからだと思う。
出来ればお葬式も行きたくない、のに、お葬式に行くのが趣味の夫婦って。。

無理だ、理解できない。

でも、衝撃だった。

私の知らない世界、行き着くことの出来ない世界かもしれないけど。
行き着きたくないのかもしれないけど、
純粋にそんな世界がもしかしたらあるのかもしれない

と思ってしまった。

でもやっぱり、人が死ぬのはいやだ。
殺人も事故も、病気もいやだ。

知ってる人はもちろんいやだと思っていたけど、
知らない人もいやです。
人は、動物は死ぬんだって分かっているけど。死なない人はいないんだってことも、知っているはずなんだけど。
純粋な死をまだ理解出来ていないのかな。。

レビュー投稿日
2009年8月6日
本棚登録日
2009年8月6日
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