阪急電車 (幻冬舎文庫)

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本棚登録 : 35332
レビュー : 4189
著者 :
chiiyukaさん  未設定  未設定

私たちは毎日、何人の人間とすれ違うのだろう。
「出会いがない」「人間関係が希薄だ」
と謳われれるこの時代だが、
果たして、「出会ったのに、出会わずに終わった」関係が
どれほどあるのだろう。

もちろん、ただすれ違った人となんらかの関係を結べるなど
早々ない話だ。もしなんらかの関係が生まれたのなら、
それは小さい奇跡と呼んでもいいのかも知れない。
この本には、そんな「小さい奇跡」が詰まっている。

ある女性は、このローカル線に白いドレスで乗り込んだ。
寝取られた婚約者の結婚式に出席したあとで。

ある少女は、彼氏と出かけるためにこの線に乗り込んだ。
ただ車内で、いつものように喧嘩が始まってしまう。

少しずつ交わる、点と点。人と人。
交わった点線は薄くて、もろくて、いっしゅんで消える、
そんなものかもしれない。交わった人生は、この先一生交わらないかもしれない。
だけど、時にはそういった小さな出会いが、
運命を変えることだってある。

これは、私たちの身にいつ起きたっておかしくないお話。
ほんの少し、周りを見て、優しさを持って、余裕を持って外を歩いてみたら、
こんな奇跡がそこらじゅうに落ちているのかもしれない。

レビュー投稿日
2012年8月4日
本棚登録日
2012年8月4日
5
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『阪急電車 (幻冬舎文庫)』のレビューへのコメント

超時空カルパッチョさん (2012年8月4日)

この本は前から興味あったんですけど、某湯名作家さんの短編でガッカリしてしまった経緯もあり、同じく短編が詰め込まれたこの本も購入を戸惑っていました><;

でもレビュー見てめっちゃ読みたくなりました♪
いまの本を読破したら購入してみますv

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