この本を読んで、誰かに伝えたくなってブクログを始めました。
直木賞を受賞した人の本です。
主人公は小学4年生だけど、内容は侮れません。どんどん物語に引き込まれていきます。
ある<力>を持っている「ぼく」が、ある事件で心を閉ざしてしまった「ふみちゃん」を救うために、ぼくと同じ力を持っている「先生」に助けを求めに行く話。
大切なふみちゃんのために、一番いい結末を一生懸命考えるぼく。
それを優しく見守り、冷静に教える先生。
悪とは、罪とは何か?命の重さは平等なのか?
哲学的で、とても考えさせられる話。
ひとつだけ難を言えば、主人公の話す言葉があまりにも大人っぽすぎて、かなり難しい言葉も理解してしまうところ。そこにはいちいち引っかかりながら読んでいました。
でも、それを含めても星5つ。面白かった。
辻村さんの本はいっぱい読んだけど、今のところこの本が一番好き。
(次点は「凍りのくじら」)
この人は本当に人の描写がうまいと思う。
ラストもよかったです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年8月19日
- 読了日 : 2012年8月18日
- 本棚登録日 : 2012年8月18日
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