ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年4月15日発売)
4.06
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5

この本を読んで、誰かに伝えたくなってブクログを始めました。

直木賞を受賞した人の本です。
主人公は小学4年生だけど、内容は侮れません。どんどん物語に引き込まれていきます。
ある<力>を持っている「ぼく」が、ある事件で心を閉ざしてしまった「ふみちゃん」を救うために、ぼくと同じ力を持っている「先生」に助けを求めに行く話。

大切なふみちゃんのために、一番いい結末を一生懸命考えるぼく。
それを優しく見守り、冷静に教える先生。
悪とは、罪とは何か?命の重さは平等なのか?
哲学的で、とても考えさせられる話。

ひとつだけ難を言えば、主人公の話す言葉があまりにも大人っぽすぎて、かなり難しい言葉も理解してしまうところ。そこにはいちいち引っかかりながら読んでいました。
でも、それを含めても星5つ。面白かった。

辻村さんの本はいっぱい読んだけど、今のところこの本が一番好き。
(次点は「凍りのくじら」)
この人は本当に人の描写がうまいと思う。
ラストもよかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月19日
読了日 : 2012年8月18日
本棚登録日 : 2012年8月18日

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