ヒーローの作り方 ミステリ作家21人が明かす人気キャラクター誕生秘話

  • 早川書房 (2010年8月21日発売)
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感想 : 11
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内容はタイトルを見れば一目瞭然。小説を書きたい人(そんな人がどれくらいいるのか、よく分からないけれど)にとっては、なにかと気づきの多い本である。オットー・ペンズラーが直接依頼しただけのことはあって21人全員が超一流だが、そのなかでも明らかな巧拙があるのが興味深い。個人的な感想をいえば、有名なロバート・B・パーカーあたりはさほど面白くないし、マイクル・コナリーも期待したほどではない。逆に、こりゃ凄いなと唸らされたのはローラ・リップマン、アレグザンダー・マコール・スミス。ペンズラーの序文を1〜2ページ読んだだけで、長らく本棚ざらしになっていたけれど、いったん読み始めると面白くて止まらなくなってしまう。好著です。日本のミステリー小説家で同じことをやればいいのに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2010年
感想投稿日 : 2011年7月4日
読了日 : 2011年7月3日
本棚登録日 : 2010年11月15日

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