内容はタイトルを見れば一目瞭然。小説を書きたい人(そんな人がどれくらいいるのか、よく分からないけれど)にとっては、なにかと気づきの多い本である。オットー・ペンズラーが直接依頼しただけのことはあって21人全員が超一流だが、そのなかでも明らかな巧拙があるのが興味深い。個人的な感想をいえば、有名なロバート・B・パーカーあたりはさほど面白くないし、マイクル・コナリーも期待したほどではない。逆に、こりゃ凄いなと唸らされたのはローラ・リップマン、アレグザンダー・マコール・スミス。ペンズラーの序文を1〜2ページ読んだだけで、長らく本棚ざらしになっていたけれど、いったん読み始めると面白くて止まらなくなってしまう。好著です。日本のミステリー小説家で同じことをやればいいのに。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2010年
- 感想投稿日 : 2011年7月4日
- 読了日 : 2011年7月3日
- 本棚登録日 : 2010年11月15日
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