アイスクリン強し (講談社文庫)

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本棚登録 : 2148
レビュー : 257
著者 :
chinobooさん ミステリー   読み終わった 

江戸が東京に変わった明治時代、まだまだ物珍しかった西洋菓子のお店を開いた青年が主人公のミステリー。

菓子屋の主人・皆川と、その親友で士族から警察官になった数人の巡査たち、そして、皆川に恋心を寄せている…と思われる貿易商のお嬢様が登場。大事件が起こるわけではなく、江戸から明治になって変わっていく街のなかで起こる小さな事件に翻弄される。明治の街の様子と、登場人物たちの友情や恋心の描写と、美味しそうな西洋菓子がたくさん登場する。

章の名前がシャレていて、
「チヨコレイト甘し」
「シユクリーム危うし」
「アイスクリン強し」
「ゼリケーキ儚し」
「ワッフルス熱し」とかとか。

時には皆川がお菓子を作るシーンが出てきたりして、そのレシピに昔の計量単位が使われていたりするのが楽しい。



畠中恵さんの小説を「アコギなのか〜」「しゃばけ」「アイスクリン強し」と読んできて思ったのは、登場人物たちがアニメや漫画っぽいキャラクタ設定になっているなぁーと。若い世代に受け入れられやすそう。そういう意味ではとても読みやすい。一方で、深みに欠ける感じも否めない。惹き込まれる要素がもう少しあると、もっとするすると世界観に入れるのに、ちょっぴりもったいない。

レビュー投稿日
2013年3月23日
読了日
2013年3月23日
本棚登録日
2013年3月23日
2
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