魯山人の食卓 (グルメ文庫)

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本棚登録 : 83
レビュー : 10
chiro128さん  未設定  未設定

楽しく読んだ。今の時代から見ると当てはまらないかと思うところもあるのだが、それ以上に当てはまるところ、今だから考えるべきところが多い。
料理は素材が大事だと言う。その通りだ。大きな松茸を喜ぶ人を見ると判ってないな、と思うけれど、魯山人から見たらなんのことはない私もその一人のようだ。素材は大事なのだ。冷蔵庫のおかげでだいぶ延命は行なわれているものの、確かに土から出た瞬間から野菜もよくない方向に動く。野菜は育ってしまうからだ。この点、魚はやや違う。そこも含めて素材の吟味が料理の大半であるとこの本は言う。その通りだと思う。
続いて、味を知らないと味は判らないと言う。これもその通りだと思う。しかし、恐ろしい言葉でもある。
こうして冷静に怖い発言の集大成として魯山人の本になっている。巻末に弟子と名乗れる平野雅章さんが解説を書いている。解説は役に立つのだけれど、平野さん自身が魯山人にはとても及ばなかったこともそこで判る。魯山人、恐ろしい人だ。今までただただ避けていた。それは誤解だったんだな、と判った。この人はやはり物を捨てない人だったのだ。

レビュー投稿日
2007年1月29日
本棚登録日
2007年1月29日
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