道徳の時間 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2017年8月9日発売)
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本棚登録 : 395
感想 : 47
4

★4.0
“道徳”とは、「人々が善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体」。が、善悪は、個人の価値観や時代によって変わる曖昧さがある。ということは、必然的に“道徳”の内容もぶれる。そんな“道徳”をタイトルに冠し、“道徳”をテーマにした本作は、子どもの描写が痛々しいながらも、面白くて夢中になって読んだ。最後、向晴人の動機が明かされるまでは。答えを出しにくいテーマとはいえ、あの動機はちょっと肩すかし。それはそうと、微妙にしっくりこない関西弁が気になった。伏見の東京生活が長いせい?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  か行
感想投稿日 : 2017年9月9日
読了日 : 2017年9月8日
本棚登録日 : 2017年9月9日

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