砂の女 (新潮文庫)

3.75
  • (1177)
  • (1344)
  • (1849)
  • (162)
  • (45)
本棚登録 : 10836
レビュー : 1293
著者 :
chiyoさん  あ行   読み終わった 

★4.0
男が砂穴の一軒家に閉じ込められる突拍子もない話ではあるものの、読み進めていくうちにどんどん引き込まれていく。尽きることのない砂、はにかむ熟れた女、常軌を逸した部落の人々、男が置かれる状況は理不尽極まりないけれど、人間の思考というものは不思議と変わっていくもの。気付けば、逃げ場のない場所で同じことを繰り返すのなら、女のように順応して喜びを見出した方が幸せなのかもしれない、と思えてくる。そして、自由を目前にしながら下した男の決断の、気持ちが分かるような恐ろしいような、砂のざらつきが残るような感覚。

レビュー投稿日
2018年4月28日
読了日
2018年4月28日
本棚登録日
2018年4月28日
2
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『砂の女 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『砂の女 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

『砂の女 (新潮文庫)』にchiyoさんがつけたタグ

いいね!してくれた人

ツイートする