クモの糸でバイオリン (岩波科学ライブラリー)

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本棚登録 : 100
レビュー : 16
著者 :
すずめさん アニマル・ワンダー。   読み終わった 

昆虫が専門のわけでもなければ、バイオリンをやったことがあるわけでもない。
そんな著者がクモの糸に魅せられ、本業の傍ら趣味の研究を続け、バイオリン教室に通い、ついに「クモの糸でバイオリンを弾く」という偉業を成し遂げた記録が本書です。

クモは巣を作るときに7種類の糸を使い分けているなんて知らなかった!
これらの糸のうち、著者はクモの命綱である牽引糸のみを収集しているのだそう…1本の弦を作るのに必要なクモの糸は3000~15000本というから、途方もない!
先行研究が少ない分野を開拓していくこと自体、並大抵のことではないと思います。
でも、大変さより楽しさのほうが伝わってくるのは著者のお茶目さが感じられる文章のせいかもしれません。
「糸をとる人の意図通りにはなってくれないのである」
「せっかく糸を取り出したと喜んでいても、こちらの意図とは違った糸をつかまされることもある」
…さらりと書いていらっしゃいますが、「糸」と「意図」、かけてますよね?

1つのことにとことん向き合い、好奇心で突き進んでいく人の背中が眩しく見える1冊でした。

レビュー投稿日
2017年2月14日
読了日
2017年2月3日
本棚登録日
2017年2月14日
3
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