柿の種 (岩波文庫)

著者 :
  • 岩波書店 (1996年4月16日発売)
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本棚登録 : 895
感想 : 100
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科学者・寺田寅彦の随筆集。
身近な出来事や発見を綴った文章は、2行のものから長いものでも3ページくらいで、気軽に読めました。
特に猫についての発見を書いたものが微笑ましくて好きです。

寺田寅彦の物理学者としての視線も芸術家としての視線も味わえます。
日常の中にもまだまだ不思議があふれている。
その不思議を1つ1つ発掘していく科学の原点を見せてくれました。
科学は決して特別なものではなく、誰にとっても身近なものであることに改めて気付かされました。

面白くてついついページをめくる手が止まりませんでした。
自序には「この書の読者への著者の願いは、なるべく心の忙しくない、ゆっくりとした余裕のある時に、一節ずつ間をおいて読んでもらいたいという事である」…と書かれていましたが、残念ながら今回の私の読書は寺田寅彦の願いに合った読み方ではなかったですね…。
次回は1日1篇ずつ噛みしめつつ読もう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ。
感想投稿日 : 2014年8月30日
読了日 : 2014年8月23日
本棚登録日 : 2014年8月30日

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コメント 2件

kwosaさんのコメント
2014/09/08

すずめさん

本棚に花丸(これいいね! になった今でもついつい言ってしまいます)ありがとうございます。
僕もこれ、いま読んでいます。
岩波文庫フェアのブックカバー欲しさに、坂口安吾、ボルへスとあわせて買ったのですが、なかなか読み進まずちびちびと読んでいます。
一気に読むのがもったいなくて、いいウイスキーを舐めるようにゆっくりと。

理系の脳みそを持っていて文才がある人の文章は面白いですよね。
日常の些細なことにも、違った見方が提示されていて、はっとさせられます。
いかに自分が日々を何となく過ごしているのかにも気づかされ、少々気落ちしたりもして。

すずめさんのコメント
2014/09/08

kwosaさん、コメントありがとうございます!

>一気に読むのがもったいなくて、いいウイスキーを舐めるようにゆっくりと。

まさに寺田寅彦が望んだような読み方だと思います(^^)

個人的に歌人と科学者の目から見える世界に憧れを感じます。
寺田寅彦は両方の目を兼ね備えた人だったので、余計に憧れます。

普段の生活にたくさんの気付きや発見があることを思い出させてくれた随筆集でした。
うれしくなったり、驚いたり…小さな発見がもたらしてくれる心の動きを大切に日々を重ねていけたらいいな、と思っています。

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