私家本 椿説弓張月 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2017年3月29日発売)
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本棚登録 : 51
感想 : 7
3

半分は趣味、半分は仕事のために読みました。

江戸時代には『南総里見八犬伝』よりも人気があった『椿説弓張月』。
この作品を下敷きに、現代人の心をも踊らせる私家本として新たな息吹を吹きこまれたのが本書です。
源八郎為朝が、九州で、伊豆大島で、果ては琉球王国で大活躍するストーリーは、当時の人々にとっても爽快なエンターテイメントだったことでしょう。

武勇に秀でただけでなく心優しいヒーローの為朝よりも、為朝に忠義を誓い、彼のために自ら命をもって尽くす脇役たちに感情移入してしまう私は、たびたび切ない気持ちになったのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読みました。
感想投稿日 : 2017年11月27日
読了日 : 2017年10月27日
本棚登録日 : 2017年11月27日

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