早雲の軍配者

4.05
  • (140)
  • (224)
  • (87)
  • (13)
  • (1)
本棚登録 : 995
レビュー : 170
著者 :
すずめさん 読みました。   読み終わった 

気軽に読めて、かつ熱くなる戦国時代モノが読みたかったので、以前から気になっていた軍配者シリーズを読み始めました。

軍配者とは戦のスペシャリスト。
戦略を練る、観天望気で天候を予測する、易で戦の行く末を占う…。
そういった業を体得した、軍にとって要の存在です。
歴史に名を馳せた武将の傍らには、有能な軍配者の姿があったのです。

当時は下野の足利学校や京の五山で、四書五経や兵書を学んだ者が軍配者となったとのこと。
この物語では、足利学校で出会った3人の青年が共に学び、互いに戦場で相見えることを約束して別れた後、それぞれ軍配者としての道を歩んでいくのです。

シリーズ1冊目である本書は、北条家の領地となった韮山から始まります。
引退後の北条早雲に才能を見出された少年・風間小太郎が主人公。
早雲は自身の死後も北条を滅ぼさぬよう、北条のために尽くす有能な軍配者として小太郎を育てることに決めるのです。

「戦は嫌いだ。しかし、北条が治める地の農民たちはみな幸せそうに暮らしている。だから幸せに暮らせる民を多くするために戦をするのだ」という小太郎の優しさと、早雲への揺るがない忠誠心が、彼の強さの源なのでしょう。
戦にかけては天賦の才を持ちつつも、親しみやすく謙虚な人柄の小太郎がとても魅力的でした。

私は歴史に詳しくないのでこの物語がどれだけ史実を踏まえているのかはわかりませんが、彼らのような存在が戦国時代を動かしていたのかも…と思うとわくわくします。
足利学校で友となった3人が、それぞれの立場から戦国の世をどのように動かしていくのか、先を読み進めるのが楽しみです。

レビュー投稿日
2013年7月8日
読了日
2013年7月6日
本棚登録日
2013年7月8日
5
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『早雲の軍配者』のレビューをもっとみる

『早雲の軍配者』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。

いいね!してくれた人

ツイートする