
発売されてからずっと気になっていた本書。
書店で見かけるたび、表紙のバッタ人間はリアルなイラストだと思い込んでいたのですが、ちゃんと手に取ってよくよく見てみたら著者ご本人の写真だったのですね…!
著者のユーモアと並々ならぬバッタへの熱意がみなぎっているカバーです。
大発生すると農業に大きな被害をもたらすサバクトビバッタ。
このバッタの生の姿をフィールドで研究すべく、単身モーリタニアへ飛び込んだ著者の奮闘が、たくさんの笑いを交えながら綴られています。
期待に反してなかなかバッタの群れに恵まれなくても、無収入の憂き目にあっても、くじけずバッタを追い求める著者の姿にパワーをもらいました。
著者は自分をPRするセンスが抜群だと思いました。
彼の人柄とユーモア、それに努力と度胸が多くの人の心を捕らえたのだな、と思います。
そして応援してくれる人たちを裏切らない活躍を発信していけるところもすごい!
「自分はやれる!」という強い信念は実現させることができるのだと、大きな勇気を与えてくれる1冊でした。
余談ですが…
モーリタニアでの食事に惹かれてしまいました。
豪快に調理されるヤギ肉、特に割った骨の髄液を混ぜ込んで炊いたごはんがたまらなく美味しそう…じゅるる。
- レビュー投稿日
- 2018年5月17日
- 読了日
- 2018年5月12日
- 本棚登録日
- 2018年5月17日
『バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)』のレビューへのコメント
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