猫は神さまの贈り物 エッセイ編

  • 実業之日本社 (2014年5月1日発売)
3.38
  • (1)
  • (3)
  • (9)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 129
感想 : 10
3

小説編に続き、エッセイ編も読んでみました。

猫との日常を描いたエッセイでおもしろかったのは、やはり夏目漱石です。
「吾輩は猫である」の作者であることから、で猫好きなのだろうな~と思いきや、実は漱石、猫好きではないらしいのです。
好きではないけれど、書かずにはいられないくらい、猫は漱石の生活に寄り添っていたということなのかな…と思いながら読んでいました。

また、日本各地の猫にまつわる伝承を考察した柳田國男の「猫の島」や、猫がまたたびに惹かれる訳を動物心理学者流に検証する黒田亮の「猫にマタタビの誘惑」も興味深かったです。

人と猫との絶妙な距離感が好きです。
読後、猫のいる空間の居心地のよさを思い出し、実家の猫たちが恋しくなりました。
私のそばにも1匹居てほしい…。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ。
感想投稿日 : 2014年6月28日
読了日 : 2014年6月28日
本棚登録日 : 2014年6月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする