タヌキ学入門: かちかち山から3.11まで 身近な野生動物の意外な素顔

著者 :
  • 誠文堂新光社 (2016年1月6日発売)
3.59
  • (7)
  • (11)
  • (16)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 150
感想 : 25
3

我が家の猫がタヌキに似ている···という、わりとしょうもない理由で読み始めたのですが、おもしろかったです。

タヌキの糞の組成からタヌキが植物の種を運ぶ役割を考察したり、東日本大震災の被災地に戻ってきたタヌキに回復の兆しを見たり、と生態に関する話題も興味深かったですが、人間がタヌキに対して抱いているイメージについて書かれているのもおもしろかったです。
タヌキというと、おっとりとしたイメージもある反面、「タヌキおやじ」なんて言葉もありますが、なぜそんなイメージが生まれたのかをタヌキの見た目や行動から考察しています。
ちょっと無理矢理かも···と思う部分も少しだけあるけれど、生物学者がタヌキ像を掘り下げていくのは新鮮でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アニマル・ワンダー。
感想投稿日 : 2017年9月4日
読了日 : 2017年8月18日
本棚登録日 : 2017年9月4日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする