原著を読んだあとに読みました。
2人の性悪な叔母に毎日ひどい扱いをされていたジェイムズくんは、ある日、奇妙な老人から緑色に光るなにかが入った紙袋をもらいます。
うっかり転んで、中身を庭にばらまいてしまったジェイムズくんですが、ここから不思議な出来事が次々に起こり始めます…。
1ページ目から、ジェイムズくんの両親が真昼間のロンドンでサイに食べられて亡くなってしまうという衝撃のエピソードに驚きつつ、ダールだなぁ…と思いました。
ジェイムズくんが巨大な桃の中に入っていく場面は、汁気たっぷりのかぐわしい桃の香りが鼻先に感じられるような気がして、桃大好きな私にはたまりませんでした。
大きな桃の中心では、人間と同じくらいの大きさの虫たちが待っていて、彼らと一緒に大きな桃に乗って大冒険…なんて、最高にわくわくしちゃいます。
そして、物語の結末も、やっぱりダールだなぁ…と思いながら読了。
原著を読んだとき、百足の歌の部分は「わからない言葉も多いけどなんとなく楽しそう!」という雰囲気だけを味わっていたのですが、今回日本語訳でちゃんと意味がわかって2倍楽しめました。
柳瀬尚紀氏の原著の韻を考慮した翻訳、難しそうだけどなんだかんだ楽しく翻訳されたのだろうなぁ、というのがあとがきからも伝わってきました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書読みました。
- 感想投稿日 : 2021年9月17日
- 読了日 : 2021年9月9日
- 本棚登録日 : 2021年9月17日
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