夜と霧 新版

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本棚登録 : 8925
レビュー : 1065
制作 : 池田 香代子 
すずめさん わすれてはいけないこと。   読み終わった 

原題を直訳すると『ある心理学者、強制収容所を体験する』。
本書について、著者であるフランクル氏は、自身が強制収容所で体験した「おびただしい小さな苦しみ」を綴った記録だと冒頭で述べています。
しかし、その「小さな苦しみ」のなんと残酷なことか。
第二次世界大戦やユダヤ人迫害の歴史があったことを知っていても、本書に描かれたようなことがここ100年以内に現実にあったことであると受け入れるのには時間がかかりました。

どんな環境にあっても「最期の瞬間までだれも奪うことのできない精神的自由」を保ち続けることで、生きる意味を見失わずにいることができる。
たとえ人間の尊厳を踏みにじられ、家畜同然の扱いをされても。
「苦しむことはなにかをなしとげること」であるという言葉に胸がふるえました。

人間が忘れてはいけないこと、生きていく上で忘れたくないことを文字に残してくださった作品だと感じました。
一息に読んでしまったあと、もう一度パラパラと気になったところを拾い読みしていますが、消化しきれていない部分もあり。
本棚に置いて、折にふれ読み返したいと思います。

レビュー投稿日
2013年7月28日
読了日
2013年7月27日
本棚登録日
2013年7月28日
16
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