アークティック・オデッセイ: 遥かなる極北の記憶

著者 :
  • 新潮社 (1994年6月1日発売)
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本棚登録 : 70
感想 : 9
5

最後の写真集。

1年12か月、其々の月にエスキモー語のタイトルを与え、
神話もしくは物語で始めている。
アラスカそしてこの地に生きるあらゆる生命への深い愛と尊敬、
同時に世界の多くの場所で失われているある価値観への憂いを
感じる。


自分の生の根源に思いを馳せる。
アラスカの創生神話と聖書の創世記は驚くほど類似している。
自然の摂理に近く生きている人は、いかなる文化の中にあっても
必ず神そして魂を中心に己の生を捉え生きる。
これは、単なる偶然の一致なのか。

極北の雪原と荒野の中に、生を与え与えられ最期は一つになった
写真家の、優しく厳しく、静寂の力が満ちている目線が尊い。

宝の一冊。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: book
感想投稿日 : 2009年6月22日
本棚登録日 : 2009年6月22日

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コメント 2件

lovefigaroさんのコメント
2009/06/22

いつか、心が本当に穏やかになったら開いてみますね。

Michiruさんのコメント
2009/06/22

はい。いつの日か。

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