何年ぶりかの再読。(1)がんで死ぬ前に殺したいやつがいる。たまたま依頼した同級生は実は殺し屋だった。(2)周囲から死神と呼ばれるくらい親しくなった人、両親、親戚、最愛の恋人をさまざまな形で失った同級生、より親しくなった主人公は…(3)人権派弁護士の、東京から鹿児島までのドライブの運転手募集に応募した主人公。という3本立て。基本、主人公と対話相手のふたりで進められるものがたりだから対話篇なのか。「映画編」も読み返したくなる。3編はすこしずつつながっている。僕はハードボイル小説の/ミステリ小説の愛読者だからこういう展開にはなれているんだ。一話目で殺意を抱かれている教授は、三話目の回想にでてくる谷村なのか。などなど◆◆だって、すべてを失ってまでイエスを言うわけにはいかないだろう?p.66◆「やっぱり、好きな人のそばで過ごしたかった。好きな人に看取られながら、死にたかった」p.94◆「スードラがスードラでなくなる方法がある」「インドから出て行くか、インド自体を変えちまうんだ」p.141◆現実が自分の理想にそぐわなくなったので、すべてを放り出してしまった。p.211
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- 感想投稿日 : 2022年12月10日
- 読了日 : 2022年12月5日
- 本棚登録日 : 2022年12月10日
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