40代で実家の母の死をきっかけに、電車で40分の実家に戻ることにした主人公。彼女には告げずだったことでフラれ。70代の父との同居がはじまり。まだしっかりしているものの、ふとした瞬間に、これで倒れられたりしたら、俺が介護するのかな、みんなそういうのいつ覚悟するんだろうとつぶやいていたりして。会社でも、子供のいる同僚にチャンスをゆずれと圧力をかけられたり。なにがどうスパッと解決するとかもなく、ゆるゆると日常がつづき、いつまでも決定的なことは先延ばしできたらなとうっすら思いつつ。死ぬまでにやりたいことをと、父がかっこいいバイクを買ってきて、二人で疾走するけれども、ある意味ふたりとも吹っ切れた感がありで。
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- 感想投稿日 : 2021年4月4日
- 読了日 : 2021年4月4日
- 本棚登録日 : 2021年4月4日
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