桃源郷の機械学 (学研M文庫)

  • 学習研究社 (2002年3月12日発売)
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感想 : 2

(2024/10/14読了分)小サルマナザール伝とも言える一編が読み返したくて、買戻し。あぁ、これ見て、陳舜臣のサルマナザールが主人公の一編とか、国会図書館からサルマナザールをとりあげた論文とか取り寄せたなあ、となつかしく思い出しつつ。台湾人というふれこみで、ヨーロッパで興行し、当時の生活風俗を話したり、独自の「台湾語」を文字から作って、辞書までおこしたりと、今から言えば詐欺師と言えば詐欺師。当時から批判もあったようで、晩年には、その所業を悔いていたふしもあるそうだが、それをやろうと思った原動力にはやはりひきこまれる。他に、「物語が吹き込まれてこそ、自然景観は、真に鑑賞に値するものとなりうるのだ」という中国人の自然観。調査旅行に同行した中国人に見た、"かれにとって、およそ「困難」や「危険」は、解決・克服すべきものではなく、回避すべきものであった"という思考。「点石斎画報」の天然の空中庭園につづく石段のイラスト。あらゆる遠方へ安心できる「石畳」を敷かずにいられない指向。魅惑的なアヘン吸引描写。といったあたりが印象に。(2013/10/04読了分)「イラ・フォルモサ!」への旅…台湾人サルマナザール”美しき島の物語”、踊るテレメンテイコ…草双紙に暗躍するフェイクとしての中国人、杞憂のゆくえ…墜ちてくる星の歴史学、月を見るサイ...桃源郷の機械学、のみ読了。高野文子「絶対安全剃刀」所収の「早道節用守」は改めて読んでみたく思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2013年9月8日
読了日 : 2013年10月4日
本棚登録日 : 2013年9月8日

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