1-4巻読了。考え方の堅い裁判官坂間。曲者ぞろいの同僚、上司に翻弄されつつも、裁判への、それに関わる人々への向き合い方が徐々にかわっていく様が、さまざまな事件とともに描かれる。裁判の流れやポイントなどもわかって興味深かった。刑事弁護の報われなさから刑事弁護の弁護士から弁護士任官で裁判官になった同僚入間。定年間近まで平の裁判官として残り続け、2審でくつがえされない無罪判決を多数だしてきた上司。一筋縄でいかないようでいて、裁判の基本はしっかりとおさえつつ、そのなかでいかに被告人の人生を善きものにできるかということを盛り込む姿勢に、こんな裁判官がいたら、の思いを禁じ得ない。
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- 感想投稿日 : 2022年11月27日
- 読了日 : 2022年11月27日
- 本棚登録日 : 2022年11月27日
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