ベルサイユのばら、ガラスの仮面、あさきゆめみし、パタリロ!、おしゃべり階段。少女漫画の名作を題材にくりひろげられる連作短編。五百旗頭さんは、重版出来の五百旗頭さんだろうか? 心にオスカルを飼う凛々しき派遣社員女子。最初から姫だから、お高くとまってるからと敬遠されてたキャスターが、姫でいつづけるために努力をかさね、気さくで、次第に周囲にあたたかくむかえられていく様。理想の相手だと思ってたのに無神経なだけだった、結婚なんかどうでもいいから、人として尊厳をもって扱って欲しかった、という叫び。おしゃべり階段だけ、原作を読んだことがなかったので、触れてみたい気もする。最後の一編は、デビューして伸び悩んでいた漫画家の葛藤と苦悩、ひとすじの光。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2015年1月12日
- 読了日 : 2015年1月13日
- 本棚登録日 : 2015年1月12日
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