自分を愛するということ(あるいは幸福について)

  • 亜紀書房 (2022年3月25日発売)
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本棚登録 : 175
感想 : 7

唐突に誰かとぶつかりたくなる夜、比喩ではなく正真正銘の相撲を申し込む、"相撲とは、社会から逃避行した先の無法地帯で、決死で束の間の駆け落ちなのだ"という文の鮮やかさ。「他人に好かれたいってことで悩んでるのって、そういう自分が好きになれないからなんだよ。自分が好きになれないから、それを他人に代行させようっていうズルが”恋愛”なんだよ」(橋本治「恋愛論 完全版」(文庫ぎんが堂))という指摘。書き込みや付箋、シミ、ヤケ、角落ちなど、本を読んだあとに残される手垢を評価して販売する「余白書店」という興味深い試み。◆リスクが100パーセントあると科学的に証明されたとしても、一体どうして、この手で触れたこともないものを信じることができようか。これは信仰の問題である。p.065/インターネットの川に文を流す時とき、私は狼煙を上げるような気持ちになる。この世界に点在する、まだ見ぬ同志たちに届けと祈りながら。p.106/良い写真には、節目をつくる力がある。p.122、といったあたりが強く印象に。◆吉田隼人「死にたいのに死ねないので本を読む 絶望するあなたのための読書案内」はひりひりしそうなタイトル、手にとってみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月23日
読了日 : 2022年5月18日
本棚登録日 : 2022年5月8日

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