悟浄歎異 ―沙門悟浄の手記―

  • 青空文庫 (1999年2月9日発売)
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中野美代子西遊記ものに導かれ。沙悟浄の目からみた孫悟空、三蔵法師、猪八戒。悟空の力の強さ、己の命を顧みない所、三蔵法師の弱さとそれでも孫悟空、猪八戒、沙悟浄をひきつけてやまない魅力、猪八戒の世の楽しみを楽しみつくそうとする姿勢に感嘆。悟空と三蔵法師の共通点を、生き方において所与を必然、必然を完全と考えていること。その必然を自由と見做していること、と気がつく。三蔵法師はいつも永遠を見ている、数々の善きものの上に絶えずじっと憐れみの眼差しをそそいでいる、と考えた。

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感想投稿日 : 2023年2月19日
読了日 : 2023年2月19日
本棚登録日 : 2023年2月19日

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