鞦韆 (新潮文庫 は 15-3)

著者 :
  • 新潮社 (1991年5月1日発売)
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本棚登録 : 58
感想 : 6
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江戸川乱歩の「盲獣」などのエログロ話から
話が派生していっておすすめされたのがこの本。
絶版になっていたものを、捜し求めてたまたま
手に入れることが出来て読んでみたのだけど…
エログロというよりも、エロなお話でした。

登場人物の独白形式で進んでいくのだけれども、
情景描写がいっさいなく片方の台詞しかないので、
想像する余地がたっぷり。
台詞だけのラジオドラマを聴いてるようなそんなイメージ。
少年とオッサン、少年と人妻、欲求不満な人妻、
医者と看護師と患者など…
いろんな性愛のバリエーションが展開される。
一番最初の少年とオッサンの話である「魔」はエロさ全開。
喘ぎ声のような部分から果てるところまで。
一般的にいう小説形式とは違う形でこういった描写も
できるんだな、と感心してしまった。

裏表紙に「異常な世界をリアルタイムで実況中継」と
あったけれども、その言葉は相応しいなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月9日
読了日 : 2012年3月8日
本棚登録日 : 2012年3月8日

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