わが記憶、わが記録 堤清二×辻井喬オーラルヒストリー

  • 中央公論新社 (2015年11月25日発売)
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感想 : 11
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セゾングループを率いた堤清二氏に対する、御厨先生のオーラルヒストリー活動による聞き語り。

政治家秘書を経験し、経営者でありながら文化人でもあった堤清二氏に対して、御厨(政治)・橋本(経済)・鷲田(文化)の3名が濃密なヒアリングをしている。

驚かされる点は堤氏の圧倒的な知識・見識の深さ。この人だからこそセゾングループ・パルコ文化が形成・興隆され、そして堤氏が去った後に衰退したことがよく分かる。

そして終章の御厨先生の著者解説が素晴らしい。

なぜこのオーラルヒストリーをつくったのか、そしてこの本のサブタイトルが「堤清二×辻井喬」なのか、この終章を読むと、もう一度本書を読みなおしたくなる。

御厨先生が手掛けるオーラルヒストリーシリーズの中で間違いなく最高傑作と言える名著。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 伝記
感想投稿日 : 2017年2月26日
読了日 : 2017年2月26日
本棚登録日 : 2017年2月26日

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