明智・金田一と並んで日本三大探偵であるらしい神津恭介の初登場作品。
世にも見事な大蛇丸の刺青を背負った女が殺され、その胴体だけが持ち去られた。
次いで女の夫と兄も殺される。
事件に巻き込まれた松下研三は、偶然再会した神津恭介に事件解決を依頼する。
神津の登場はかなり後半のほうで、そこまでは陰惨な事件の様子よりも刺青という芸術についてとくとくと聞かされる印象で、絢爛豪華な刺青にあてられて眩暈がしそうでした。
後に書き直したとはいえ地の文も会話も固さ柔らかさがちょうどよく、高木彬光はやっぱり良いと再確認しました。
読書状況:読み終わった
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た行
- 感想投稿日 : 2016年11月10日
- 読了日 : 2016年5月21日
- 本棚登録日 : 2016年5月21日
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