著者の父母が日本を代表するシャ-ロキアン(小林司+東山あかね)であり、シャーロック・ホームズの全60編を父が翻訳したことが表題作の背景にあります。四姉妹の末っ子「リブロ」の目を通し見つめた家族の歴史は、ホームズ・ファンには親近感のもてる作品となっています。ホームズとモリア-ティ教授の対決100周年記念ツア-に参加した父母の想い出、父の死後での東日本大震災時の都内の状況などが語られた奥行きのある作品です。『交霊』では、キュ-リ-夫妻が登場する、ドイル晩年の心霊研究を匂わせる異色作です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2021年9月14日
- 読了日 : 2021年9月11日
- 本棚登録日 : 2021年9月11日
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